お気軽にお問い合わせください
日本の国土の実に2/3は森林です。
地球全体でみると3割程度ですから日本は森林国といえます。
その森林のうち約4割が人が木を植えて育てた人工林です。
原生林とか自然林と呼ばれることもある天然林が約2割です。
残りの4割は伐採した後何もせずに放置した結果、
森林になってしまった再生林です。
日本は放っておいても森林化する世界ではまれな国です。
まず植林からでもいいのですが日本の場合は大体何か生えてますからまず伐ります。
切った後はたいていゴミだらけなので片づけます。縞状に並べることが多いです。「じごしらえ」と読みます。
苗木を植えます。1ha (100m×100m)に3,000本が標準です。
下草刈りの略ですね。
放っておくと草が生え蔓が伸び灌木が生えてきますからこれをやっつけます。苗木が大きくなって枝が伸びて地面に日が差さなくなるまで長ければ10年くらい続きます。
いわゆる成長形質の悪いものを間引くという作業で、5年(くらい)ごとに数回行います。 伐り捨てる場合が多いです。
35年から40年でまぁいいかなという感じになるので保育は終わりです。 ここからは収穫になります。伐って丸太にして運び出して販売します。(これが目的ですから) 収穫の仕方は全部伐って一斉にする方法や、目的の太さになったものから抜いていく収穫間伐のような方法などいろいろあります。
材木を搬出するためには道が必要です。
トラックも通れるのが林道、トラックは無理かなというのが作業道。
材木は重いのでそれなりにしっかりしてないといけません。
木を伐るのはチェーンソーですが、最近はハーベスタなんていう高性能林業機械があります。
伐った木を道まで引っ張り出して、規格の長さ、太さに切りそろえて、運搬車に積み込んで、置き場まで運ぶというのにやっぱり専用の機械が何種類か必要です。
林業をやっていると機械貧乏になります。
林業が他と決定的に違うのはその時間の長さです。
間伐などの手入れが終わるまでに約40年、収穫するのが50~60年。
場合によっては100年を超えることもあります。
その間、1haあたり50人という人手がかかり、かかわる人も変わっていきます。
所有者だって代替わりするでしょう。
かといって50年後の世の中なんて誰にもわかりません。
将来の方向性は考えつつも、その時その時にやるべきことを
きっちりやっていくしかないのだと思っています。